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創作料理とは?
言葉の意味からお店を持つための
考え方まで徹底解説

創作料理とは?
言葉の意味からお店を持つための
考え方まで徹底解説

公開日 : 2023年04月20日

創作料理とは、既存のレシピに縛られない自由な発想の料理です。今回は、創作料理の意味やほかの料理との違いから、創作料理の作り方や将来のお店を持つときの考え方まで、幅広く紹介します。料理に興味がある、好きな料理を作るプロになりたい!という方はぜひ参考にしてくださいね。

創作料理とはどういう意味?

創作料理とは、「自分で考えたオリジナルの料理」という意味です。何かのレシピ通りではなく、食材や調味料の配合、盛り付けなどを自身で考えた料理をいいます。中には、創作イタリアンや創作和食といった、和食や欧州の伝統的な料理がベースとなって「創作料理」とされるものも。そこに料理人の工夫で、伝統と新しさが融合した創作料理になるのです。

ちなみに、英語では創作料理を「creative cuisine」、「creative cookery」、「original dish」などといわれています。どれも、オリジナリティやクリエイティブといった創作性が含まれているのが特徴です。

プロが作っていなくても創作料理?

「創作料理」というジャンルと考えると、お店で食べるようなプロが作ったメニューを思い描きますよね。しかし、言葉の定義だけでいうなら、そうとは限りません。誰かが考えたレシピに沿った料理でなければ、創作料理だからです。例えば、冷蔵庫にある余った食材を使ってつくる家庭料理も、誰かのレシピを参考にしていないという点では、創作料理といえます。

そのため、創作料理=適当な料理、と捉えている人もいるようで、創作料理のお店にはあまり行きたくないという意見もありますが、それはその人が持つ固定概念ですし、味の良し悪しは人によって異なります。創作料理だから適当だろう、おいしくないだろうというのはステキなお店に出会うチャンスを逃しているのかもしれません。

創作料理と正統派な料理の違い

ここでは、創作料理と対になる各種の伝統料理の特徴を解説します。どういう点が創作料理と違うのかの参考にしてください。

和食

日本料理や懐石料理といった、いわゆるお店で出される料理にはそれぞれ店独自のレシピが存在しますが、広く「和食」とすると家庭料理も含まれます。そのため、和食は身近な創作料理の一端といえるかもしれません。

和食の中心には、お米があります。白米が主流ですが、玄米や雑穀米などを好む方もいるでしょう。お米に対して、一汁一菜や一汁三菜というのが和食の基本の形。食材には、各地で採れる旬のものが使われてきましたが、現代ではビニールハウス栽培や海外からの輸入などにより季節を問わずにおいしい食材が手に入りやすくなっています。また、肉や魚介類、野菜などの輸入食材も豊富です。和食の味付けにも「出汁」や味噌や醤油などの「発酵調味料」を使う特徴があります。特に出汁に含まれるうま味は、日本人が発見した味覚といわれていて、和食の調味料の代表格です。

フランス料理

世界三大料理の1つ。フランス料理はパンを主としながらも、多彩なメニューが特徴です。高級なイメージがありますが、手軽に食べられるメニューもあります。高級なイメージがあるのは、宮廷料理をルーツとしているため。宮廷料理が庶民の料理と結びつき、その土地の食材を活かしたフランス料理となっていきました。

一品ずつ出てくるコース料理のイメージもありますが、もともとはいろんなお皿に料理を盛り付けて一度に出していたといわれています。しかし、それだと料理が冷めてしまうので、一品ずつ出すスタイルになりました。宮廷料理から派生したためその系統だと考えられていますが、高級食材を使っているものからカフェメニューまであり、自分のスタイルに合わせた楽しみ方ができる料理です。

日本では、フランス料理に和のテイストをプラスした創作料理のお店もたくさんあります。その違いは、フランスの本場の伝統に忠実に作るか、日本の土地柄に合わせてオリジナリティを足すか、などです。

イタリア料理

イタリア料理は、フランス料理の原型とされる料理です。その歴史は古代ローマまでさかのぼります。当時から宮廷ではコースメニューがあり、食べきれないときはわざと吐いてまで食べたのだとか。今考えるとちょっともったいない気もしますね。

王宮で食べられていたということもあり、料理人たちが競い合った結果、多彩なメニューが誕生しました。また、地方ごとの食材を活かしたメニューが多いのも特徴です。これは、どの料理にもいえるかもしれません。

また、オリーブオイルを良く使うのもイタリア料理の特徴。そんなイタリア料理ですが、今ではパスタやピザなど身近なメニューとしても知られています。身近ということは、各家庭の味があるのもイタリア料理の特徴です。古代ローマから始まったとされるイタリア料理ですが、今では「我が家の味」になっているのです。つまりは、イタリア料理の中にもたくさんの創作料理があるということ。もちろん、伝統的なレシピにのっとったメニューもあります。

中華料理(中国料理)

中華料理は、実は「中国料理の日本風」という意味。伝統的な料理を指す場合は「中国料理」という表記が用いられます。ラーメンや餃子などの中華料理がすでに、ある種の創作料理なのかもしれませんね。

中国は広大な国です。そのため、中国料理も大きく4つに分類されます。広東(かんとん)料理や四川(しせん)料理は、日本でも良く耳にする名称です。加えて、山東(さんとん)料理・江蘇(こうそ)料理があります。

それぞれの地域によって味付けに特徴があります。広東料理は山海から野菜・フルーツまで豊富な食材を用いたメニューが特徴。オイスターソースも使われます。四川料理は麻婆豆腐や火鍋など、辛い料理が代表格。対して江蘇料理は甘みのある味付けが特徴です。そして、山東料理は海の幸を使ったメニューが多く、味も塩味が強いといわれています。そうした地域ごとの特徴を持つ中国料理が日本に入ってきて、日本人好みにアレンジされた結果中華料理が生まれました。

創作料理のコツ

料理好きな方なら、オリジナルレシピを考えてみたいと思いますよね。ここでは、創作料理を作る・考えるときのコツをまとめています。

どんな味になるかを予想してみる

料理を作るときには、見た目はもちろん味も予想しながら作ってみましょう。創作料理ですから、オリジナリティを出したいと考えていろいろな組み合わせを試したくなると思います。

その時に、甘みと塩味が合わさるとどんな味になるのか、苦みのある食材を茹でたらどう変わるのかなどを考えてみるのです。予想しながら作り、合間で味見をしながら近づけていきます。いきなり予想するのが難しいときは、レシピ通りの料理を作って練習するのがおすすめです。

ちょっぴりアレンジから始めてみる

ゼロから完全オリジナルの料理を作るのはハードルが高いかもしれません。人によっては、料理に苦手意識が芽生えてしまうかも。また、世の中にはたくさんのレシピがあるので完全なオリジナルレシピを考えるのも大変です。

まずは、好きな料理のレシピの一部をアレンジするところから始めてみましょう。味の組み合わせの練習にもなります。「使う食材を似たものに変えてみる」、「食感の近いもので代用する」、「全然違う材料を使ってみる」など、段階を経るようにするのがポイント。そうして料理の知識やスキルをちょっとずつ高めていけば、創作料理のアイデアも湧きやすくなるはずです。

創作料理でも基礎が大切

レシピ通りではない料理が創作料理という言葉の意味です。だからといって、料理の基礎を知らないままでは、なかなか上達はしません。「食材の切り方」、「味付けの基本」、「火の通し方」など、創作の土台には基礎があります。自由に考えられるのが創作料理の魅力ではありますが、料理の基礎を押さえておくことが大切です。

建物と同じように、基礎がしっかりしていないとオリジナリティをプラスしても期待している味や見た目にならないことも考えられるでしょう。そうした基礎は、日々の調理でも学べますがより本格的に学ぶなら、レシピ本を活用したり、料理教室に通ったりなどの手段が考えられます。プロを目指すならなおさらで、料理の腕はもちろんのこと、お客さんに安心して食べてもらえる工夫も必要でしょう。

オリジナルのお菓子も創作料理

創作料理の幅は、いわゆる食事にとどまりません。オリジナルのスイーツも立派な創作料理です。ショートケーキと一口にいっても、スポンジのふわふわ感、クリームの甘み、使うフルーツなどは、お店によって違います。同じように、家でお菓子作りをしながらでもオリジナルにアレンジは可能です。ただ、スイーツは分量や配分がシビアなレシピもあります。そのため、料理と同じく基本がとても大切です。

バターを溶かして加えるのか、常温のまま加えるのかの違いや生地作りの技術などは、知識として持っておくだけではなく実際にお菓子作りを重ねて身に付ける必要があります。趣味の範囲でなら空いた時間を使って自宅でお菓子作りに励むのもいいでしょう。ですが、プロのパティシエなどを目指すなら基礎をしっかり学べる環境に身を置くことが近道です。お菓子作りの教室や製菓の専門学校などの選択肢を考えてみましょう。

創作料理のお店を持ちたい!どうすればいい?

将来プロの料理人・パティシエとなってお店を持ちたいときに、どんなことを考えておけば良いかをまとめました。

料理の基礎を身につける

お店を持つ前に、料理が作れないと始まりません。調理や製菓の技術を身につけておきましょう。「専門学校で学ぶ」、「アルバイトなどで働きながら習得する」など選択肢はいくつかあります。

お客さんに提供するので、味だけが良くてもいけません。見た目や提供スピードなども学ぶ必要があります。また、アレルギーや食中毒といったリスクに対する考え方も持つべきといえるでしょう。大切なのは、おいしい料理やスイーツを安心して食べてもらえるような技術や知識を身につけることです。

また、資格は必須ではありませんが料理なら調理師免許、パティシエなら製菓衛生師や菓子製造技能士といった資格があります。資格を持っていることで、一定基準の知識や技術を満たしていると証明できるのが強みです。

お店の経営の知識を身につける

料理やスイーツを提供するためには、店舗が必要なことがほとんどですが、通販のみというお店もあります。どちらにしても、お店の経営の知識が必要です。一般的な学校の授業ではあまり習わないことが多いため、「大学へ行って学ぶ」、「店舗経営まで学べる専門学校に行く」といった選択肢があります。もちろん、独学で身につけることも不可能ではありません。

店舗を構える際には、建物を借りる費用のほかにも調理に必要な設備をそろえるお金も必要です。オープンにあたっては、広告宣伝費もかかります。また、費用には人件費も含まれます。人件費は、お給料だけではなく働く人の保険や年金などのことも考えておかなくてはいけません。そのほか、食材の仕入れルートの確保など、お店をやっていくために、いろんなことを勉強しておきましょう。

ホスピタリティについて知っておく

いわゆる「おもてなし」です。お店でのサービスはもちろんですが、お店の外観・内装も影響を与えます。また、お持ち帰りメニューを作りたいなら、持ち帰り用の容器のデザインや保温・保冷機能などの充実もホスピタリティの高さに関わってくる部分です。

こうしてみると、やることが多いように思えますよね。そのため、お店のコンセプトに合わせて必要なサービスを提供するのがポイントです。また、実際にお店を始めてみて気づくこともあります。柔軟に考えながら、創作料理と同じようにオリジナリティのあるホスピタリティを目指してみてください。

メニューのアイデアをまとめておく

創作料理には、オリジナルのレシピが不可欠です。そのため、メニューのアイデアを日々ストックできるようにしておきましょう。アイデアがどういった場面で浮かぶかは人それぞれ。ふと思いつく人もいれば、じっくりと考えて練る人もいます。自分にあったアイデアストックの方法を学生時代から身につけておけば、いざお店を開くとなったときに役立つはずです。

また、思いついたアイデアはいったん記録に残しておくのがおすすめ。いつ、どのアイデア同士が結びついて新しいメニューが生まれるかはわかりません。実現が難しそうだから、と省かずに生まれたアイデアを大切にしてくださいね。

創作料理を極めるならきちんと学ぼう

創作料理とは、特別なものではなく各家庭でも親しまれている料理です。オリジナリティが大切にされますが、それは好き勝手な料理で良いということではありません。特に、将来は創作料理のお店を持ちたい学生さんには、料理の基本を習得したうえで、自分らしさを発揮していただけたらと思います。道具の使い方、食材の扱い方などを知って、創作料理を極めましょう。

名古屋医健スポーツ専門学校で創作料理を学ぼう!

これまで紹介したように、創作料理を考案したり、自分のお店を持ったりするには様々なことを学ぶ必要があります。名古屋医健スポーツ専門学校では、料理や製菓はもちろん、食材についても深く学ぶことができ、確かな技術を身に付けられるでしょう。さらに、料理を作る技術のほかにも、お店の経営や販売ルートの相談など、卒業後の夢実現に向けた独自のサポートも行っています。

自分が作った料理で誰かを幸せにしたい!そんな思いを持っている方はぜひ一度オープンキャンパスへお越しください。資料請求をすれば先に学校について知ることができるため、資料請求から始めることもおすすめです。

これを機に、名古屋で食に関する知識や技術を身につけたいなら、名古屋医健スポーツ専門学校に通いませんか。

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