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鍼灸師と柔道整復師の違いとは?

鍼灸師と柔道整復師の違いとは?

公開日 : 2023年02月13日

鍼灸師と柔道整復師は、どちらも患者さんの身体的な悩みや不調などを取り除く施術を行える職業です。鍼灸師も柔道整復師も多くの人の肉体を癒す効果を引き出せることから、現代において高い需要を得ています。その需要の高さは今後も続き、さらに活躍のフィールドを広げていくことが予想されるでしょう。

そんな鍼灸師と柔道整復師ですが、仕事内容や就職先などはほとんど違います。全く別の方法・領域で働く職業であるため、将来どちらの進路を選ぶか慎重に判断する必要があるでしょう。

本記事では、鍼灸師と柔道整復師の違いについて解説します。

鍼灸師とはどんな仕事?

鍼灸師とは、鍼(はり)と灸(きゅう)を使って身体中にあるツボを刺激し、内面から肉体の不調を改善させる施術を行う職業です。東洋医学に基づいた知識・技術を活用し、手術や投薬などを行わずに人間の自然治癒力による回復を促すのが特徴となっています。

鍼治療では直径0.14~0.34という非常に細い鍼を使用し、効果のあるツボに直接刺し込みます。鍼で刺激されることで血行が良くなったり、筋肉の凝りがほぐれたりといった効果を引き出します。ただ鍼を差し込むだけでなく、微弱な電流を流して刺激を追加するなど、さまざまな施術方法があります。

灸による治療では、よもぎなどで作られた「艾(もぐさ)」を使用します。艾をツボに当ててから火をつけ、熱による刺激でさまざまな効果を引き出します。艾を直接ツボに乗せて火をつける「直接灸」と、艾と皮膚の間ににんにくや生姜などを挟み込む「間接灸」が主な施術方法として知られています。

鍼灸師が使用する鍼の大きさは、注射針や裁縫針と比較して1/3程度しかありません。さらに先端は丸みを帯びているため、直接身体に刺しても痛みはほとんどないのです。艾の熱も火傷するほどの高温にはならず、むしろ温かみによってリラックスしやすいのが特徴です。どちらのケースも痛みをともなうことはないため、安心して鍼灸師の施術を受けられます。

柔道整復師とはどんな仕事?

柔道整復師とは、打撲・捻挫・脱臼・骨折などの外傷に対して、整復や固定による施術を行う職業です。鍼灸師と同様に手術や投薬による治療は行わず、あくまで人間の回復力を引き出すのが柔道整復師の役割になります。

また、柔道整復師は医師の指示がなくても、骨折や脱臼などへの施術を行える日本で唯一の職業です。初回かつ緊急性の高い状況であれば、医師からの指示を待たなくても怪我への対処が行えます。その後も医師の同意を得られれば、患者さんの施術を担当し続けることが可能です。捻挫・打撲・挫傷などの怪我に関しては、医師の同意を得なくても柔道整復師単独で施術を行えます。

柔道整復師の行う整復治療では、手技を用いてケガをした患部を元の状態に戻します。例えば脱臼や捻挫の際にはズレた部分を手によって修正し、本来の形に修復します。固定ではギプス、包帯、テーピング、副木などを用いて患部を固定します。固定することで血管や神経の圧迫を防ぐ、ケガをした部位が再度損傷することを防ぐ効果が見込めます。

整復や固定による施術を行った後には、「後療法」と呼ばれる処置を行って患者さんの回復をサポートします。後療法とはいわゆるリハビリのことを指し、訓練やマッサージなどを通してケガによって低下した運動機能の回復を行うのが目的です。

後療法にもさまざまな手法があり、マッサージや手のひらによる刺激を加える「手技療法」、ケガをした患部を無理のない範囲で動かして関節の固まりをほぐしたり元通りの動きを取り戻したりする「運動療法」、電気や温熱などのエネルギーを活用して刺激を与える「物理療法」などが一般的な施術として実践されています。

また、患者さんがケガをした状態でも日常生活を過ごせるように、アドバイスや指導を行うのも柔道整復師の仕事です。生活における行動によって患部に悪影響がおよぶと、回復まで時間がかかります。なるべく患部を刺激せずに生活できる方法を伝授したり、日常的に行えるケアを実践してもらったりすることでケガの回復を早めます。

鍼灸師と柔道整復師の違い

鍼灸師と柔道整復師には、上記のような仕事内容以外にもさまざまな違いがあります。以下では、鍼灸師と柔道整復師の違いについて詳しく解説します。

 

就職先の違い

鍼灸師と柔道整復師は、就職先に違いがあります。それぞれのスキルが活かせる職場は異なるため、事前に就職できる範囲を確認しておくことがポイントです。鍼灸師と柔道整復師が就職できる職場は、それぞれ以下のようになっています。

鍼灸師:
鍼灸院、医療施設、助産院、リラクゼーション施設、美容鍼灸院、介護・福祉施設、スポーツ施設など

柔道整復師:
整骨院・接骨院、医療施設(整形外科など)、介護・福祉関係の施設、スポーツ施設など

独自の就職先がある一方で、病院、介護・福祉施設、スポーツ施設など共通するものもあります。また、鍼灸師も柔道整復師もスポーツ業界で活躍するケースが増えているため、スポーツのプロチームや選手と専属契約を結べる可能性もあるでしょう。

また、鍼灸師と柔道整復師はどちらも開業権がある職業のため、自分の鍼灸院や整骨院・接骨院を立てることも可能です。独立開業に興味があるのなら、将来に向けて計画を立てておくことがポイントです。

 

必要な国家資格の違い

鍼灸師と柔道整復師は、必要な国家資格の種類も異なります。どちらの職業も就職のためには国家試験を受験して、国家資格を取得しなければなりません。

柔道整復師の場合には、毎年実施される国家試験に合格して「柔道整復師免許」を取得します。合格率の全国平均は令和4年の試験で62.9%と、やや低い数値になっているのが特徴です。

鍼灸師になるには、「はり師」「きゅう師」という2つの国家資格を取得する必要があります。はり師・きゅう師は同時に受験ができるため、基本的に同じタイミングで取得してそのまま鍼灸師として就職を目指します。片方の資格だけでは対応できる業務内容に制限ができてしまい、鍼灸師として働くことができなくなるため注意が必要です。

まとめ

鍼灸師と柔道整復師は、多くの違いを持つ職業です。それぞれの特徴を把握した上で、自分に向いている職業がどちらになるのか判断する必要があるでしょう。

鍼灸師と柔道整復師は、どちらも専門学校や大学等の指定の養成施設に進学して3年以上の学習過程を修了することが国家試験の受験条件となっています。
そのため鍼灸師と柔道整復師を目指すのなら、両方の学科がある「名古屋医健スポーツ専門学校」への進学がおすすめです。鍼灸師を目指せる「鍼灸科」では充実した授業と実習によって実践的な知識・技術を学べることはもちろん、徹底した国家試験対策就職支援によって学生それぞれの将来設計に寄り添います。さらに付属の接骨院と鍼灸院があり特に鍼灸科の学生は、その治療院で臨床実習を行います。もちろん学外でも実習が豊富にあり、プロの指導を受けることが可能です。

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