作業療法士という職業は、男女どちらも働きやすいという特徴があります。「女性はできない仕事がある」「男性は就職がしづらい」といった性別による差はほとんどないため、多くの人が目指せる職業として知名度を高めているのです。

作業療法士の仕事は、主に患者さんの心身の改善・維持を目的としたリハビリです。ケガや病気によって心身に障害を抱えてしまった患者さんに対して、症状やライフスタイルに合わせたリハビリプランを提案し、実際に支援を行うのが作業療法士の役割になります。

作業療法士の担当領域は幅広く、「患者さんの運動機能や精神的な負担を軽減する基本的動作能力の支援」「食事やトイレといった日常生活で必要な応用的動作能力の支援」「社会で孤立しないように患者さんの希望に合わせて地域活動への参加や就学・就労といった社会的適応能力の支援」などを行うのが特徴です。

患者さんの症状によって必要とされる支援内容やリハビリ方法は異なるため、作業療法士は密にコミュニケーションを取って最適なサポート方法を考案し続ける必要があります。また、作業療法士は患者さんの精神面のリハビリが行える数少ない職業です。精神的な事情を理由に社会への復帰が難しい患者さんも対象に、適宜リハビリを行います。

作業療法士のリハビリ業務は、日常的な生活を取り戻すことに重きが置かれている点が特徴です。そのためリハビリの内容にゲームやレクリエーションを取り入れたり、各種創作活動を通して患者さんに楽しみを提供しながら訓練を行ったりすることもあります。

リハビリ業務に力仕事が少ないため、女性でも問題なく患者さんに対応できるのが作業療法士の特徴です。同様に男性でも作業療法士に求められる仕事のほとんどが対応可能なため、スムーズに身につけた知識・技術を活かせるでしょう。

このように作業療法士は、男女で差が発生しづらい魅力的な職業として、今後も注目を集めると予想できます。

作業療法士として実際に働いている人の男女比は、一般的に女性の方が多いです。「日本作業療法士協会 会員統計資料」に記載されている2020年3月31日のデータを参考にすると、女性の割合が61.6％、男性の割合が38.4％になっています。日本作業療法士協会の会員を対象にしたデータですが、全体の半数以上が女性であるという結果が出ているのです。

同データにおける実際の人数は、全体62,294人中、女性が38,375人、男性が23,919人となっています。実に男性の1.5倍以上の女性が、作業療法士として働いていることが分かるでしょう。

作業療法士になるためには、専門学校などに進学して専門スキルを習得し、国家試験に合格しなければなりません。作業療法士として働く女性が増加している昨今、専門学校などに入学して勉強をする人の割合も女性が増えつつあります。女性が学びやすい学習環境を構築することに力を入れている学校も多いため、今後も作業療法士に就職する女性の割合は増加する可能性があるでしょう。

一方で、専門学校は男性もしっかりと作業療法士になるためのスキルを学べるように、支援体制を整えている学校が増えています。例えば「名古屋医健スポーツ専門学校」は、クラス担任性を取り入れて個々の生徒に対して学習支援を行える体制を構築しています。勉強のサポートだけでなく、学校生活における悩みの相談にもきちんと対応できるようにしているため、男女問わず作業療法士になるためのモチベーションを維持しやすいのが特徴です。

その他、名古屋医健スポーツ専門学校は教員が一方的に指導をするのではなく、学生同士で協力しながら課題解決を目指すアクティブ・ラーニングを実施しています。男女という性別を気にすることなく、主体的に協力しあえる精神を育めることから、作業療法士に就職してからもスムーズに働けるでしょう。

作業療法士は男女ともに活躍できる職業ですが、女性だからこそ仕事がしやすい点もあります。以下では、女性の作業療法士が患者さんのリハビリ時に役立つシーンについて解説します。

女性の患者さんの生活をサポートしやすい

作業療法士は患者さんの食事、着替え、トイレなどの日常生活におけるリハビリをサポートします。患者さんが女性の場合、男性の作業療法士の支援を受けることに抵抗を覚えたり、感じていることをはっきりと伝えられなかったりといったことがあるのです。

その点、女性の作業療法士は女性患者さんの気持ちに寄り添ってリハビリが行えます。女性同士であるため患者さんの悩みや不安を理解しやすかったり、具体的な解決方法を提案しやすかったりといったメリットがあるでしょう。

美容などの面でもアドバイスが行える

ケガや病気によって日常生活に支障が出てしまった患者さんは、化粧なども満足にできないことも多いです。そんなときも女性作業療法士であれば、美容における支援やアドバイスが可能です。男性作業療法士よりも説得力のある支援が行えるため、患者さんも安心して美容に関する相談ができます。

作業療法士は医療現場や介護現場などで、リハビリを担当する専門職として活躍しています。男女ともに実力を活かして働ける仕事であるため、リハビリ関係の職業に就きたいと考えている人は作業療法士を目指して勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。

作業療法士になるには、名古屋医健スポーツ専門学校の「作業療法科」のような専門コースに入学して必要な学習過程を修了し、国家試験に合格する必要があります。名古屋医健スポーツ専門学校は男女ともに入学者を募っているため、この機会に作業療法士になるための進路として検討してみてください。
学校の特徴をもっと知りたいと思ったら、ぜひ資料請求をしてみましょう。さらに、実際にはどんな学生が学んでいるのかなど、学校の雰囲気が気になったらオープンキャンパスに参加してみるのもおすすめです。

これを機に、「名古屋医健スポーツ専門学校」で作業療法士を目指してはいかがでしょうか。