スポーツツーリズムとは?
スポーツツーリズムとは、スポーツをメインの目的にした観光旅行を意味します。
スポーツと旅行を組み合わせた新しい観光スタイルが注目され、今多くの自治体や観光名所でスポーツツーリズムが取り入れられているのです。
スポーツツーリズムでは、スポーツの「観戦」「参加」「交流」などが目的となり、その地域や観光内容に合わせてあらゆる施策やイベントが取り入れられます。
スポーツによって経済価値を生み出せる可能性のあるものは、スポーツツーリズムとして積極的に実施されているのが現状です。
スポーツツーリズムを主体とした旅行プランや観光地の発展は、これからも継続すると予想されるでしょう。
スポーツツーリズムの市場規模
スポーツツーリズムは成長産業として捉えられていて、その市場規模は拡大傾向にあります。
2021年にREPORT OCEANが発表した調査結果によると、世界のスポーツツーリズムの市場規模は、2020年に323,390百万ドルを突破しました。
今後2021年~2027年にかけては15.9%までの成長が予測されているので、今後もスポーツツーリズムの注目度は高まっていくでしょう。
日本国内でも2016年にスポーツ庁と経済産業省が「スポーツ未来開拓会議中間報告」を提出し、そのなかで2025年までにスポーツツーリズムとその周辺産業の市場規模を4.9兆円まで拡大させる目標が記載されています。
世界と同様に国内のスポーツツーリズムも、市場を伸ばしていくと予想されるでしょう。
スポーツツーリズムの事例
スポーツツーリズムは、既に多くの事例が確認できる事業です。
例えば簡単なところでは「スポーツチームのアウェイ試合を応援するために遠征し、その先で観光をする」「大会やイベントに参加するために遠出をし、空き時間で観光を行う」といったことも、スポーツツーリズムに含まれます。
一方で、観光地やスポーツ事業者側から積極的にスポーツツーリズムを促す事例も多数あります。
例えば栃木県那須町では、「ツール・ド・とちぎ」「那須高原ロングライド」などのサイクルイベントを積極的に誘致しています。
イベントへの参加に加えて、那須高原などの観光地を楽しむことができるので、全国から多くの人を集める結果を残しています。
また、青森県十和田市では「スポーツ流鏑馬」を目玉としたスポーツツーリズムが実施されています。
普段は観戦が難しい流鏑馬という日本の伝統競技を観て楽しめる点が話題を呼び、2018年には約23,000人もの来場者を集める結果を出しました。
そのほか、今話題のデジタルスポーツ「eスポーツ」を活用したスポーツツーリズムも増えてきています。
富山県は2019年に「トヤマ ゲーマーズデイ 2019 5Gコロシアム」を開催し、eスポーツの参加者を募りました。
約40%以上が県外からの参加者だったため、eスポーツもスポーツツーリズムとして活用できることを証明する結果となっています。
スポーツツーリズムのメリットとは?
スポーツツーリズムの実行は、地域活性化や国内旅行人数の増加、スポーツ事業の発展などさまざまなメリットにつながります。
観光地を直接アピールするのではなく、スポーツという付加価値も同時に楽しめると宣伝できるため、多くの人をターゲットにできるのもメリットです。
また、スポーツツーリズムは以前にも観光に訪れたことがある人に「スポーツを目的とした旅行」という別の角度からの宣伝が行えるので、再誘致につながるリピート旅行を促せます。
観光業界やスポーツ業界は、これからもスポーツツーリズムに力を入れてこれらのメリット獲得を目指していくことが予想されるでしょう。
特に近年はコロナ禍の影響によってインバウンド需要が激減しているため、国内の顧客に新しい旅行の価値を付与する施策が積極的に実施されています。
その新しい旅行の価値のひとつにスポーツツーリズムが含まれているので、今後も広い地域でスポーツ×旅行の具体的な計画が立案されていくでしょう。
スポーツツーリズムにはスポーツの専門スキルが欠かせない
スポーツツーリズムを実行するには、地元の観光地を管理する団体や旅行業者だけでなく、スポーツに精通した専門家の力も必要です。
スポーツ企業の担当者やスポーツビジネスを専門的に学んだ人たちの協力が求められることから、就職後の業務にスポーツツーリズム関係の仕事が含まれる可能性があります。
そのためこれからスポーツ関係の企業やスポーツビジネスを推進する職業への就職を考えている場合には、スポーツツーリズムへの理解が重要となるのです。
なぜスポーツツーリズムが注目され、具体的にどのような目的・役割が与えられているのかを確認し、その支援が行えるように備えておくことがおすすめされます。
まとめ
スポーツツーリズムとは、スポーツと旅行を組み合わせた新しいスタイルの観光方法です。
今後もさまざまなスポーツと観光地・市町村が連携して、旅行者を楽しませるスポーツツーリズムプランが提案されていくでしょう。
名古屋医健スポーツ専門学校ではそんなスポーツツーリズムを学ぶことができる「スポーツマネジメントテクノロジー科」があります。スポーツを牽引する企業と連携し、実践力を身につける「産学連携教育」や、グローバルな活躍を目指す「海外実学研修」など、スポーツ業界の最先端で活躍できるようなカリキュラムが整っています。
スポーツ業界は、今まさに進化している業界の一つです。そのため、大学や専門学校のオープンキャンパスに参加し、情報を収集しておきましょう。名古屋医健スポーツ専門学校でも随時オープンキャンパスを開催しています。資料請求をして最新の日程を確認してみましょう。
これを機に、名古屋医健スポーツ専門学校で、スポーツツーリズムを学んでみませんか?