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知っておきたいリハビリ職の
基礎知識!
PT、OT、STの違いとは?

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PT、OT、STの違いとは?

公開日 : 2023年02月13日

リハビリを仕事とする職業には、大きく3つの職種があります。それらは正式名称を使わず、「PT」「OT」「ST」と省略されて呼ばれることも多いため、最初は区別がつかずに戸惑うこともあるでしょう。PT、OT、STといった名称は就職後も一般的に使用される用語であるため、リハビリ系の職業を目指すのであれば基礎知識としてそれぞれの違いを把握しておくことがおすすめです。

本記事ではPT、OT、STの違いおよびそれぞれの詳細について解説します

PTとは?

PTとは「Physical Therapist」の略称で、日本語では「理学療法士」を意味します。身体的な障害を抱えた患者さんのリハビリを担当する人を、理学療法士を意味してPTと呼称することがあるのです。リハビリ系の仕事および医療機関に就職した際にPTという言葉が出たら、理学療法士の意味であることを覚えておきましょう。

 

PT(理学療法士)の役割について

PT(理学療法士)は、主にケガや病気によって身体機能が低下した患者さんにリハビリプランを提案し、回復と維持を目指すのが仕事です。筋肉量を増やして「立つ」「座る」「歩く」といった基本的な動作が行えるように支援したり、関節の可動域が狭まってしまった患者さんにマッサージなどを行ったりするのが役割となります。

PT(理学療法士)は、リハビリの際に「運動療法」と「物理療法」を用いるのが他のリハビリ職との違いです。運動療法では実際に患者さんの身体を動かして、筋肉や関節の回復を進めるのが特徴です。患者さんが日常生活に必要な動きを自立して行えるようにサポートすることで、自信を取り戻してもらうことがPT(理学療法士)の目標のひとつです。

物理療法では温熱・電気・マッサージなど外部からの刺激を活用して、身体機能の回復を図ります。専門の機器を使ってリハビリを行うため、正確な使い方やその効果についてきちんと理解しておく必要があります。

その他、PT(理学療法士)はケガや病気によって身体機能が低下しないように、予防を行うのも仕事です。例えば老齢によって身体機能が衰えはじめた患者さんに対して、簡単に行える運動方法を伝授することもあります。肉体を酷使するスポーツ選手に対して、ケガの予防を指導するケースも増えています。

OTとは?

OTとは「Occupational Therapist」の略称で、日本語では「作業療法士」という意味があります。作業療法士は理学療法士と同様に、医療機関などでリハビリを担当する職業です。同じリハビリの領域で働くためにPTとOTは混同されやすく、作業療法士=PTと間違って覚えている人も珍しくありません。リハビリを担当するという点では一致していますが、対応する患者さんや支援方法は大きく異なります。そのためリハビリ系の仕事に就く際には、PTとOTの意味を正しく理解しておきましょう。

 

OT(作業療法士)の役割について

OT(作業療法士)はPTと同じく、ケガや病気によって日常生活に支障が出てしまった患者さんのリハビリを担当する職業です。身体的な障害を克服するためのリハビリを行う点においてはPTと似た部分がありますが、OT(作業療法士)はさらに患者さんの精神的な障害におけるリハビリも担当できます。心の病気を抱えた患者さんのケアや、社会生活を送るために必要な環境の整備などを行って、心身ともにサポートを実施するのがOT(作業療法士)の役割です。

OT(作業療法士)はただ心身の回復を目指すだけでなく、患者さんが求める生活を実現するためにリハビリを実践する職業です。例えば患者さんにとっては「自分で日常生活に必要な動作ができるようになる」ことがゴールになる場合もあれば、「社会に積極的に参加して自分ができる何かを見つける」ことが目標となるケースもあります。このように患者さんが求める生活を実現するために、リハビリを実施して各機能の回復および維持を担当するのがOT(作業療法士)の仕事です。

また、OT(作業療法士)はいわゆるリハビリで実践される肉体を使った訓練ばかりではなく、ゲームやレクリエーションなどを積極的に取り入れるのもPTとの違いになっています。ゲームやレクリエーションによって脳を刺激することが、患者さんの心身や感覚機能の開発を進めることがあるのです。

患者さんの要望次第では、陶芸や編み物などの創作活動も実践します。患者さんが自分の手を使い、目的意識を持って何かに熱中できる環境を提供することで、心身機能の回復につながることがあります。創作物を地域のイベントに出品することで社会的なつながりを生み出すこともできるため、患者さんの孤立を防ぐことにもなる点が特徴です。

STとは?

STとは「Speech Therapist」の略称で、日本語になると「言語聴覚士」と呼びます。言語機能・聴覚機能・嚥下機能などに障害を持つ患者さんを担当し、各機能の回復と維持を目指してリハビリを行います。PTやOTと異なり、言語・聴覚機能に特化したリハビリ職となるため、専門性の高いスキルが求められることが多いです。

 

ST(言語聴覚士)の役割について

ST(言語聴覚士)は、言語・聴覚・嚥下機能に何らかの障害を持つ患者さんのリハビリを実施します。患者さんによって症状はばらつくのが基本であるため、その人に必要なケアや訓練を的確に見抜いて実践する能力が求められる職業です。また、言語や聴覚の障害は、先天的なものもあれば後天的な理由で発生することもあります。障害を抱えることになった経緯次第で患者さんの心構えや精神的な負担も異なるため、個々の事情に合わせてリハビリを行うのもST(言語聴覚士)として働く際のポイントです。

言語聴覚士はリハビリ以外にも、補聴器などの器具を調整する役割があります。補聴器を使うことで日常生活がスムーズに過ごせる患者さんのケアの一環として、機器を調整する技術を身につけておく必要もあるでしょう。

まとめ

「PT」「OT」「ST」といったリハビリに関する職業は、いずれも医療機関などで欠かせないものとなっています。基礎知識としてそれぞれの略称を正確に把握し、現場でPT・OT・STといった言葉が出てもすぐにその意味を理解できるように備えましょう。

PT・OT・STになるには、いずれも指定の養成施設に進学してから国家試験に合格する必要があります。「名古屋医健スポーツ専門学校」にはPT(理学療法士)とOT(作業療法士)を目指せる学科があるので、この機会にぜひ詳細をチェックしてみてください。他にも多職種連携教育海外実学研修など、学びを深める様々な取り組みを行っています。こちらも資料請求などからチェックしてみてください。

また、名古屋医健スポーツ専門学校では随時オープンキャンパスを行っています。校舎見学や体験授業、個別相談会などを実施していますので資料請求からは分かり切れない学校の雰囲気をつかむことができるでしょう。

これを機に、PT(理学療法士)やOT(作業療法士)の基礎知識を身に着け、リハビリ職を仕事にしていきませんか?

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