作業療法士には資格が必要?
作業療法士として正式に働くには、作業療法士資格の取得が必須です。
国家資格である作業療法士資格を取得することで、作業療法士として必要な知識・技術を持っていることが証明でき、実際の医療現場や患者様の自宅などでリハビリが可能となります。
そのため作業療法士を目指すのなら、作業療法士資格の取得に向けた準備が必要不可欠となるでしょう。
作業療法士資格の取得方法について
作業療法士資格を取得するには、厚生労働省が実施する国家資格試験に合格しなければなりません。
その前に作業療法士資格の受験には条件があり、作業療法科をはじめとした専門課程のある養成学校(大学・専門学校など)、および都道府県知事が指定した作業療法士養成施設で3年以上の修学を終えて卒業する必要があります。
まずは作業療法士になれる大学や専門学校に進学し、仕事に必要なスキルを学んで卒業を目指しましょう。
専門学校などでは、作業療法士資格の取得をサポートする特別講座や対策支援などを行っているケースがあります。
試験対策が学校のなかで行えるので、合格率を高めることができるでしょう。
作業療法士資格の試験内容
作業療法士資格は、毎年2月頃に開催されています。
試験内容は大きく変わらず、基本的に毎年同様の流れで申し込みと受験が行われているのです。
以下からは、作業療法士資格の試験内容における詳細を解説します。
作業療法士資格の試験日・試験会場
作業療法士資格の試験日は、基本的に毎年2月の日曜日に実施されています。
受験をする際には厚生労働省のホームページ等で発表される日時を確認しておいてください。
作業療法士資格の試験会場は、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県の8カ所となっています。
それぞれの場所で資格試験を受けられますが、口述・実技試験に関しては東京都会場のみで開催されるので注意が必要です。
作業療法士資格の試験方法
作業療法士資格の試験方法は、筆記試験と口述・実技試験に分かれています。
筆記試験は「一般問題」「実地問題」に区分して出題され、内容は以下のようになっています。
一般問題:解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論)、臨床医学大要(人間発達学)、作業療法
実地問題:運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学)、作業療法
口述・実技試験は重度の視力障害を持つ人を対象に行われる試験となっていて、筆記試験の代わりに実施されます。
試験内容は運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学)、作業療法となっています。
筆記試験のスケジュールは午前と午後に分かれていて、それぞれの時間帯に合わせた試験を行います。
一般問題が午前・午後で各80問、合計で160問(配点は1問1点で、160点満点)を解きます。
実地問題では午前・午後で各20問ずつ、合計で40問(配点は1問3点で、120点満点)を解くことになります。
両方の解答を合わせた280点が満点となり、そのうち168点以上取得することで試験に合格できます。
作業療法士資格の試験を受けるための手続き方法
作業療法士資格を受験する際には、以下の書類を郵送で送付します。
- 受験願書
- 受験者の写真(縦6センチメ-トル、横4センチメ-トル、裏面に撮影年月日と氏名を記載する)
- 返信用封筒(縦23.5センチメートル、横12センチメートル、表面に郵便番号と宛先を記載して529円(定形郵便94円+一般書留435円)の郵便切手を貼る)
- 修業証明書、修業見込証明書、卒業証明書、卒業見込証明書のいずれか
事前に必要な書類を確認し、送り忘れのないようにしておきましょう。
作業療法士資格の受験手数料
作業療法士資格の受験手数料は、「10,100円」です。
支払い方法は受験手数料の額に相当する収入印紙を受験願書に貼りつけ、そのほかの書類とともに納付します。
まとめ
作業療法士になるには、作業療法士資格の取得が必要です。
国家資格である作業療法士資格を取得してはじめて、作業療法士としての能力がきちんと認められるようになるのです。
名古屋医健スポーツ専門学校では、国家試験の傾向分析などの“的確な国家試験対策”や多くの作業療法士を輩出した“豊富な経験“などを基に、学生の皆様の合格に導くよう資格サポート体制が充実しています。
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この機会に作業療法士資格の取得方法や試験内容を確認し、必要な準備を整えてみてはいかがでしょうか。