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農業に役立つ資格とは?
実務からテクノロジー、食関連の
資格についても解説

農業に役立つ資格とは?
実務からテクノロジー、食関連の
資格についても解説

公開日 : 2023年04月20日

「将来は農業に携わりたい」「農家になりたい」という熱い思いを持たれている方もいるのではないでしょうか。「農業を行うには専門資格が必要なのでは」と考えるかもしれませんが、実は農業を行うための必須資格はありません。しかし、持っていると効率的に農業を行える資格はいくつか存在します。この記事では、将来、農業に従事したい方を対象に、農業に役立つ資格をいくつか紹介します。

作物や農業資材を運搬・移動するために必要な資格3つ

農業ではほとんどの場合、作物や農業資材の運搬・移動作業があります。まずは、運搬・移動作業に必要となる資格を3つご紹介します。

運転免許

農業を始めるなら、運転免許はあった方が良いでしょう。農業を行う場合、荷物を運搬しやすい軽トラックを運転することが多くなります。近くの圃場間を移動するだけでなら、徒歩や自転車でも十分ですが、物資を運搬する場合は軽トラックが必要になります。軽トラックはマニュアル車である場合が多いため、免許取得の際はマニュアルで取っておくとよいでしょう。

大型特殊自動車運転免許

農耕車限定の資格として、大型特殊自動車運転免許があります。これは、トラクター、コンバインといった農機を公道で運転する際に必要となる資格です。トラクターやコンバインは免許がなくても運転できますが、公道を走らせる場合は免許がないと無免許運転になってしまいます。私有地内で農耕車を移動させる場合は不要ですが、持っておいて損はない資格のひとつです。大型特殊自動車免許は、自動車教習所や運転免許試験場で取得できます。

けん引免許

けん引免許は、総重量が750㎏を超える車両を公道で引っ張る場合に必要となる資格です。例えば、コンバインなどのトレーラーをけん引して公道を走る際などに、けん引免許が必要となります。農業専用のけん引免許は取得のハードルがそこまで高くなく、農業業界では一般的な資格です。農業専用のけん引免許は、自動車学校のほか、農業大学校でも取得できます。

これら運搬に関わる資格は、農業を志すのであれば取っておきたい資格です。特に運転免許は日常生活にも関わるものであるため、優先的に取得しておくとよいでしょう。

農業全般に関わる資格2つ

次に、農業全般に関わる資格を2つご紹介します。

日本農業検定

日本農業検定は、広く農業の知識を保有していることを判定するための資格です。「農検」「農業検定」などと略されることもあります。どちらかというとプロよりも初心者向けの資格で、農業に関して全く知識がないけれど農業に関心を持っており、農業の基礎的な知識を学びたい人向けの内容になっています。

例えば、家庭菜園をやっていた経験があるなど、まずは趣味として農業についての知識を得たい人におすすめの資格です。1級〜3級に分かれ、合格率は1級40%程度、2級60%程度、3級70%程度です。費用は級に応じて3,000円~5,000円ほどかかります。

参考:日本農業技術検定公式サイト:農業検定概要

日本農業技術検定

日本農業技術検定は、本格的な農業の技術や知識力を判定するための資格です。これから本格的に農業を行いたいと思っている学生、社会人向けの内容になっています。

特に、農業法人・農業関連企業への就職を希望する場合は、企業側の客観的な判断材料となるため、就職活動の際に強みになります。将来的に農業関連の企業へ就職を考えている場合は、受験を検討するとよいでしょう。

こちらも1〜3級まであり、合格率は3級60%程度、2級が20%程度、1級が7%程度と、難易度は高めです。受験費用は一般受験の場合、級に応じて3,000〜5,000円ほどかかります。

参考:一般社団法人 全国農業会議所:日本農業技術検定試験の概要

日本農業検定と日本農業技術検定は、レベルの異なる資格です。まずは農業全般について広く知識を身につけるために、合格しやすい農業検定から受けるといいでしょう。

農業の実務に関わる資格4つ

次に、実際の農業や経営で役立つ、農業の実務に関わる資格を4つご紹介します。

農薬管理指導士

農薬管理指導士は、農薬の適正な使用の助言および指導を行うための資格です。農薬の使用や販売を行う際に農薬の管理や使用時の安全を確保して、農薬の被害を出さないようにすることを目的としています。名称を変更し、「農薬適正使用アドバイザー」と呼んでいる自治体もあります。

農薬に関する知識を証明でき、農薬指導を行うことができるようになります。受験資格として、2年の実務経験があることが条件となる場合が多いですが、自治体によって条件が異なるため確認が必要です。受講料は無料で、テキスト代がかかります。合格率は95〜100%と、難易度は低い資格です。受講申し込みは、お住まいの自治体に申請します。

参考:東京都産業労働局:東京都農薬管理指導士認定事業

農業簿記検定

農業簿記検定は、農業の経営面を支える資格です。複式簿記をベースにした簿記検定ではありますが、農業に関する勘定科目など、農業に特化した内容となっています。

農業の保有資産は多岐にわたるため、実際の経営では専門的な簿記知識が必要になります。そうした農業経営のサポート的な立ち位置として、この資格があります。1〜3級まであり、合格率は3級、2級は60%程度、1級が40%程度です。受験費用は級によって1,650円~4,400円ほどかかります。

簿記知識があると、現在の経営状況を見える化できるほか、改善策などを明確に把握しやすくなり、健全な農業ができるようになります。将来的に自分で農場を経営したいと考える場合には、役に立つ資格といえるでしょう。

参考:一般財団法人 日本ビジネス検定協会:農業簿記検定

農業機械士

農業機械士とは、農業で扱う機械についての基礎的な知識、操作などの技術、機械の管理についての都道府県知事認定資格です。受験は都道府県ごと、主に主催する農業大学校に申し込みを行います。受験資格は都道府県ごとに異なるため、確認が必要ですが、主に以下3つの条件を設ける場合が多いです。

・農業大学校の養成研修を受講し修了していること
・18歳以上で農業に従事していること
・大型特殊自動車免許を取得していること

受講料も自治体ごとに異なりますが、3,000円程度で、同時に運転研修を行う場合は別途17,000円ほどの費用がかかります。合格率は30%ほどと低めです。この資格を取っておくと、農業機械が故障してしまったときなどにも自分で対処しやすくなります。

また、農業機械士の認定後、農業機械を3年以上運転した農業者等においては、取り扱いの指導・管理を行う「指導農業機械士」という上位の資格を取ることもできます。

土壌医検定

土壌医検定は、土づくりの専門家を育成するための資格です。資格を取得すると、土づくりの基本知識を農業に役立てられるほか、土壌に関する指導、アドバイスを行うことができます。

作物を健康的に栽培するには、土壌に関する正しい知識が必要不可欠です。農業大学校や専門学校に通っている学生や、社会人で本格的に農業をやりたい! と思っている人は、取得を検討するとよいでしょう。

1〜3級まであり、合格率は3級60%程度、2級、1級は30%程度です。受験料は級に応じて5,000〜10,000円で、登録料として別途6,000円の費用がかかります。

参考:一般財団法人 日本土壌協会主催:土壌医検定試験 公式サイト

農業テクノロジー、食に関わる資格4つ

続いて、農業テクノロジーに関する資格と、食に関わる資格を4つご紹介します。

産業用マルチローターオペレーター技能認定証

産業用マルチローターオペレーター技能認定証は、農薬散布でドローンを使用する際に必要な資格です。「産業用マルチローター」とは、農業用ドローンの正式名称です。資格取得のためには、まず農林水産航空協会の指定教習施設で3日ほどの教習を受講する必要があり、費用が15万〜20万ほどかかります。

教習受講後は、農林水産省無人航空機利用技術指導指針に沿って作成された検定に合格する必要があります。近年では農業業界にもさまざまなテクノロジーが導入されており、ドローンを活用した農薬散布もそのひとつです。ドローン導入により、人件費削減や作業時間削減などのメリットがあります。

なお、実際に農薬散布ドローンを飛ばす際は、2週間前までに国土交通省へ農薬散布飛行許可を提出する必要があるほか、各種届出が必要になります。

参考:一般社団法人 農林水産省航空協会:産業用マルチローター

野菜コーディネーター

野菜コーディネーターは、野菜本来の味や栄養価を最大限に引き出し、家庭でもおいしく食べられるようにサポートする民間資格です。主に通信講座を受講し、資格を取得します。野菜ごとの栄養価や組み合わせなどの知識を学ぶことができます。

取得のためには「野菜コーディネーター養成講座」に申し込み、カリキュラムを修了する必要があります。農業では野菜を栽培することが多いため、野菜の基礎知識として勉強しておいて損はないでしょう。

野菜ソムリエ

野菜ソムリエは、いわば野菜のスペシャリストといえます。野菜や果物の保存方法や栄養価について、正しい調理方法を理解し、それを伝えるための民間資格です。主に通信講座を受講し、資格を取得します。こちらも野菜コーディネーター同様、野菜に関する基礎知識を学ぶことができます。

食育インストラクター

食育インストラクターは、日々の食生活を健康的に送るうえで、必要な知識や能力を身につけ、食育の指導者となるための民間資格です。主に通信講座を受講し、資格を取得します。初心者でも学びやすく、家庭面でも役に立つ食の知識が身につけられます。

食に関する資格は一見、農業に直接関係がないように思えますが、食と農業は密接に関わっています。実際の販売場面でも、食に関する広い知識は役に立つでしょう。

特に自分で経営を考えている場合は、取引先へのレシピ考案や料理教室の開催など、ビジネスの幅を広げることにもつながります。
農業ビジネスを多方面に展開していくためにも、幅広い知識を学んでおいたほうがよいでしょう。

知識を増やして、よりよい農業を!

農業を始める際に必須の資格はありませんが、持っていれば農業に活かせる資格はたくさんあります。実際の農業で役立てられる資格から食に関する資格まで、幅広く学んでおくことで、将来的にビジネスとしての幅も広げやすくなるでしょう。

名古屋医健スポーツ専門学校では、食業界が求める知識・スキルを身につけるため、3~4年間をかけてじっくりと学ぶことが可能です。さらにWメジャーカリキュラムを通して他学科・コースの授業を受けることもでき、資格に見合ったスキルを身に付けられるなど、視野や将来を広げることもできると言えるでしょう。

このように学校によって様々な特色があるのが進路選びの大変さかつ面白さです。自分に合った学校を見つけるためにも、積極的に資料請求をしてみましょう。さらに週末や長期休暇を使って、オープンキャンパスに参加してみてはいかがでしょうか。

就農してからだと時間も取りづらいため、将来、農業に従事したいと思っている方であれば、積極的に資格取得に挑戦してみてくださいね!

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