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SDGsとは何か?
私たちの生活とどう関係がある?

SDGsとは何か?
私たちの生活とどう関係がある?

公開日 : 2023年04月19日

SDGsとは

SDGsとは「持続可能な開発目標」を指す言葉です。SDGsと書いて「エスディージーズ」と読みます。近年日本でも、大企業が取り組みを始めたことなどによって認知度が向上しています。2015年の国連サミットによって定められた目標で、それ以前はMDGsというミレニアム開発目標が掲げられていました。MDGsは主に貧困問題の解決やマラリアやその他の病気の防止など、途上国の生活を豊かにしようというものが中心でした。

それが、2015年に期限を迎えたことで新たに採択されたのがSDGsです。MDGsが途上国を中心とした開発目標だったのに対し、SDGsは世界共通の目標という違いがあります。途上国を中心としていましたが、掲げられた目標を定めたのが先進国だったため反発があったことも「世界共通の目標」となった理由でしょう。SDGsは貧困や飢餓をなくす、適切な労働環境を提供する、性差の無い社会を作る、自然環境を守るといった17の項目があります。

 

 

<SDGsに掲げる目標 17項目>
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.作る責任使う責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

目標の始めは、貧困や飢餓といった問題への取り組みが採択されています。そうして一定の生活が送れるようになった先に、教育やジェンダー平等、飲用水の確保・トイレなど上下水道の整備と進みます。その後、働き方やクリーンエネルギーなど健全な精神で働ける循環型社会の実現に視点が置かれ、自然環境保護や平和といった世界規模の目標へと進んでいきます。

数字が小さい=途上国用の目標ではありません。日本では、子どもの貧困やジェンダー平等などは課題です。働き方改革も、まだまだ推し進める必要があります。目標が明確になったことで、それぞれの国が何に取り組むべきなのかがはっきりしたともいえるでしょう。

私たちの生活にどう関係する?

世界規模の話のため、どうしても私たちの生活とかけ離れているように感じますが、以下については誰でも実践することが可能です。中学生でも高校生でも、もちろん社会人でも当てはまります。

 

環境に気を付けた行動をする

水を出しっぱなしにしない、ごみの分別をきちんと行う、海や川などにゴミを捨てない(そのままにしない)、エコ商品を積極的に使う、エコバックを持ち歩く、マイボトルを持ち歩く等々。どうでしょうか?日々の生活に落とし込んでみると、注意すべきことはたくさんありそうですね。「提言」や「指標」と言われると、どうしても難しく捉えがちですが、今から、今日から、出来ることは多くありますので、ぜひ日々の行動で実践してみてください。SDGsの項目に置き換えると、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられるまちづくりを」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」などが実現できそうですね。

 

誰にでも平等に接する

ジェンダーレスという言葉が広く認知されるようになりました。性別・年齢・国籍関係なく、誰にでも平等に接することは一人の人として大事ですよね。
一人ひとり、思想や思考は異なるものですので、自分だけの価値観に捉われすぎず、広い視野で生活をしてみましょう。SDGsの項目に置き換えると、「10.人や国の不平等をなくそう」「16.平和と公正をすべての人に」が、より身近に感じることでしょう。

世界のSDGsの進捗状況

NPO団体がまとめている資料によると、1位はスウェーデンの84.7、2位はデンマーク84.6、3位はフィンランド83.8と北欧の国々が上位を占めています(数字はスコア)。2020年の日本の順位は79.1で17位という結果でした。2016年のスコアは75だったので、4年で4.1ポイントアップしていることが分かります。目標別の達成度で見ると「主要な課題が残っている」の数が減り、次の段階である「重要な課題が残っている」が増加。少しずつですが、SDGs実現に向けて進んでいることが分かります。
参照元:「The Sustainable Development Report 2020」

日本におけるSDGs

経済・ビジネスにおけるSDGs

経済・ビジネスは、「Society5.0の推進」を持ってSDGsと連携を取っています。Society5.0は、仮想空間と現実空間を融合させ、経済の発展や社会問題の解決を目指す取り組みです。IoTの普及、AIの活用、ビジネスイノベーション、ロボット技術などを用いて、より便利でいながら暮らしやすい・働きやすい社会を目指しています。
例えば、IoTやAIを用いたスマート農業もその1つです。食料の生産効率を上げ、かつ適量の生産を目指すことで食品ロスを減らしていくことも、Society5.0には組み込まれています。スマート農業は、比較的新しい農業の形です。時代が進めば、より効率的な農業が可能になっていくでしょう。

 

地方創生におけるSDGs

2018年よりスタートした地方創生におけるSDGsでは、「持続可能な街づくり」がテーマとして掲げられています。都市を、「経済・環境・社会」の3つの観点から見て、お互いが補い合う形で実施されるのが特徴で、ポイントは、経済・環境・社会がそれぞれ独立していない点です。循環型社会を目指すことから、相互に良い影響を与える仕組みづくりが大事にされています。

次世代・女性のエンパワーメントとしてのSDGs

エンパワーメントには「権限移譲」や「能力開発」という意味があります。つまり、次世代への世代交代や教育振興、男性型社会からジェンダー平等への権限の移譲、バリアフリー化の推進などが該当する取り組みです。都市や地域、産業ではなく私たち一人ひとりに焦点が当てられているのが特徴のため、幅広い内容になっています。逆にいえば、自分ができることから取り組んでみれば、それがSDGsにつながるということ。身近な体験や課題に目を向けてみるきっかけになるはずです。

日本企業のSDGsへの取り組み事例

耐熱ガラスメーカー

ガラスは割れてしまっても溶かして再利用できる素材です。循環型社会を目指すにあたって、ぴったりな素材といえるでしょう。そんななか、あるガラスメーカーはSDGsを経営の指標に取り入れるために、社内でSDGsに関するワークショップを実施しました。ワークショップを通して、「物を売って利益を得る」ことから「物を売って利益を上げながら環境へも配慮する」という意識が芽生えたといいます。

消費財メーカー

サスティナブル(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)に取り組んでいる某消費財メーカーでは、SDGsへの取り組みは会社の成長に欠かせないものとして捉えています。同メーカーでもワークショップを行い、SDGsへの理解を深めました。この会社では、参加者自身が、何を重要視して生活をしていけば良いかに気付けた、という声がありました。SDGsの目標は17個とたくさんあります。経済活動を通して貢献することもできれば、環境保護活動を通してできることもあると気付くことが大切かもしれません。

日本の身近な生活におけるSDGs取組み事例

食品ロスの解消(捨てないパン屋)

捨てないパン屋は広島にあります。お店が開くのは週に3日。売っているのは4種類のシンプルなパンだけです。まず、3日しか開けないことで過剰な生産をおさえています。次に、季節や流行に左右されないパンにこだわっているほか、国産小麦をメインに使うことで、日持ちがするようにしました。フルーツやクリームなどは日持ちがしないため、売れ残ってしまうと廃棄せざるを得ないためです。こうした取り組みが成功して食品ロスを減らした結果、週3日の営業でも利益を上げているといいます。

食育活動(教育機関)

生徒が給食を作る学校があります。食材の調理だけでなく、野菜も自分たちで育てているのが特徴です。給食の時間には、調理を担当した生徒が給食を作るのにかかった費用や栄養などについて発表します。自給自足を体感しながらも、経済的な視点でも食育が行われているのが分かります。

SDGsへの取り組みを始めてみよう

SDGsは、未来の世界をより暮らしやすいものにする世界的な取り組みです。ですが、一人ひとりが実行できる小さなことでも貢献できます。

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日本では、今後ますますSDGsへの取り組みが活性化していくことでしょう。これを機に「食」を通して持続可能な未来のためにできることは何か、名古屋医健スポーツ専門学校で一緒に学びませんか。

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